ESGコラム– Column –
グッドバンカーの役職員が不定期に執筆・配信しているESGに関するコラムです。
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あれから12年、残りは3年 「新しい資本主義に今期待するもの」
今から12年前に、資産運用の季刊誌の巻頭言として以下のような大意の論考を書いたことがある。 「日本国の盛衰は、片道40年の浮沈を繰り返している。江戸時代の1820年頃の文化・文政期がピーク、幕末・明治維新の1860年代がボトム、日露戦争に... -
逆風に転じた経営環境とサステナビリティ推進
金融市場における最大の関心事は、1~3月期は中国発の新型コロナウイルス の世界的な拡散動向と経済への影響 、 さらに2月24日に勃発した ロシアによる ウクライナ侵攻による新たな先進国間での軍事的な緊張による地政学リスクの高まりだったが 、 4... -
ターニングポイントを超えた投資環境と金融市場
足元の投資環境と金融市場における基本的な認識としては、以下のとおりである。 < 政治、外交 > (1)ロシアがウクライナに侵攻(2月24日)したことにより「新冷戦(核兵器不使用による欧米諸国 vs.露中連帯の対立)時代」が幕開けした。 (2)米... -
2022年の投資環境と「グリーン投資」コストの企業収益への影響
2022年の投資環境における基本的な認識として、2010年代の10年間(リーマンショック後から新型コロナ禍)で続いた 『低インフレ、低金利、金余り、IT&DX高成長、公的&中央銀行債務拡大』 という構造要因による「債券高、株価高騰、ドル... -
「先進国間での景気と金融政策の方向感の違いから示唆されること ―日銀は脱炭素政策を間接的に支援するに留まる」
先進国における経済成長率と中央銀行による金融政策からみた今年後半の投資環境の特徴は以下のとおりである。 主要国の景気モーメンタムは跛行状態にある。 米国の第2四半期(4~6月期)のGDP成長率は前期比年率+6.5%となり、第1四半期(+6... -
『E・S・G』における企業統治の重要性が一層高まる
上場企業における企業統治のあるべき規範として、金融庁と東京証券取引所が規定している「コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)」が、今年の6月に3年ぶりに改訂された。東京証券取引所では、現行の4市場を2022年4月から「プライム市場... -
4~6月期の日本株の投資環境
当面の投資環境を判断するポイントは以下の6つである。 (1) 新型コロナウイルス(特に変異株)感染拡大とワクチン調達・供給の競争 (2) 米国の経済対策・成長戦略の行方と対中国包囲網の展開 (3) 米国の実質金利の推移 (4) ファミリーオ... -
高値圏に躍り出た日本株の見方
現在の世界的な株高を支えている理由として、以下のような楽観論と期待感がある。 ① 中央銀行による資金供給が際限なく続く ② 景気が需要不足なので“カネ余り状態” ③ 行き場のない「余剰資金」が株式市場に流入している ④ 政府による大規模な...
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