投資環境と金融市場の見通し(101)

Ⅰ.2022年の投資環境・金融市場の見通し(2021年12月分再掲)

基本認識

過去8~10年間(リーマンショック~新型コロナ禍)続いた
『低インフレ、低金利、金余り、IT&DX高成長、公的&中央銀行債務拡大』
という投資環境要因による「債券高、株価高騰、ドル安」局面は、昨年でターニングポイントを迎えて、2022年から数年間は
『インフレ上昇、金利上昇、余剰資金減少、リスクテイク後退』
という投資環境に転換したと判断される。

2022年の注目ポイント

  1. FRBの「緩和縮小への政策転換&前倒し」は金融市場に影響大
  2. 日銀の(新年度以降での)政策変更の可能性
  3. 新型コロナ感染拡大の終息による景気回復の可能性
  4. 米ドル高・円安基調は継続する
  5. 米国・中国・日本の政治・政局動向
  6. 割高状態にある市場バリュエーションは修正される可能性が高い
    • 金融緩和が終焉して“カネ余り”を背景にした株価高は影響を受ける
    • 金利上昇局面では割高なバリュエーションは耐えられない
    • NY市場の時価総額は米国GDP規模に対して明らかに買われ過ぎ状態
    • 成長性評価、収益実現しているGAFAMやテスラも過大期待と割高に
  7. 市場のボラティリティが高まる
    • 金利(米国)、為替(ドル、ユーロ、トルコリラ)、原油価格、株式(米国)

田淵英一郎

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