レポート– Report –
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投資環境と金融市場の見通し(108)
【Ⅰ.現状認識・見通し】 要約 「インフレ」「景気」「欧米金融政策」見通しの強弱感から、米国金利、ドル、ユーロ、NY株式の乱高下が続いている。8月に入ってからも「インフレのピークアウト」「米国金利の利上げ幅縮小」への期待が高まり、リスクオフ... -
あれから12年、残りは3年 「新しい資本主義に今期待するもの」
今から12年前に、資産運用の季刊誌の巻頭言として以下のような大意の論考を書いたことがある。 「日本国の盛衰は、片道40年の浮沈を繰り返している。江戸時代の1820年頃の文化・文政期がピーク、幕末・明治維新の1860年代がボトム、日露戦争に... -
ESG投資は自分を知ること
金融庁は、7月12日に「ESG評価・データ提供機関に係る行動規範(案)」を公表し、パブリックコメントを公募しています。これは、ESG評価・データ提供機関に期待される役割が増す中、その評価の透明性や公平性等について行動規範を定めるべく、行われている... -
投資環境と金融市場の見通し(107)
【Ⅰ.現状認識・見通し】 要約 中央銀行による政策金利引き上げが加速したことから、金融市場での焦点は「インフレ懸念」から「世界景気の後退懸念」にシフトした。FRBは従前予想よりも利上げ幅を6月・7月と加速させた。カナダ、オーストラリア、英国... -
多様性と企業価値
6月は上場企業の株主総会の季節。国内の機関投資家が、女性取締役がいない投資先企業に対し、取締役選任案などの総会議案に反対することを議決権行使基準に盛り込む動きが広がっています。 世界では、女性役員比率が高い企業の方が、ROE(株主資本利益率)... -
投資環境と金融市場の見通し(106)
【Ⅰ.現状認識・見通し】 要約 金融市場での関心事は、年初からの新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻から、「インフレ加速」と「中央銀行の利上げ強化」にシフトした。FRBはインフレ判断の遅れを取り戻すべく、前回での見通しより利上げ幅... -
逆風に転じた経営環境とサステナビリティ推進
金融市場における最大の関心事は、1~3月期は中国発の新型コロナウイルス の世界的な拡散動向と経済への影響 、 さらに2月24日に勃発した ロシアによる ウクライナ侵攻による新たな先進国間での軍事的な緊張による地政学リスクの高まりだったが 、 4... -
石油消費削減のための 10 項目計画
ロシアのウクライナ侵攻により、需要・供給において、また価格変動において、予想外の変動に見舞われています。その対応策として、供給を増やすことと、需要を減らすことがありますが、私たちが取り組めるのは後者です。IEA は、夏場の石油需要ピークに入... -
投資環境と金融市場の見通し(105)
【Ⅰ.現状認識・見通し】 政治、外交 ロシアがウクライナに侵攻してからちょうど3ヵ月が経過したが、局地戦での膠着状態が続く。停戦・終戦の目処はつがず消耗戦の様相に。米国・西欧からの武器供与と、フィンランド、スウェーデンがNATO加盟を申請し... -
保育園に学ぶSDGs
先日、グッドバンカー社のアナリストの子供の保育園で、園児たちが1年間行ってきたSDGsへの取り組みについての発表会が開かれました。 その取り組みを主導した幼児リーダーの先生は、自身の母親が保育士としてずっと働き続けている姿や豊富な海外経験から...