レポート– Report –
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TCFDの次はCSRD!?
2023年1月、「企業サステナビリティ報告指令(CSRD:Corporate Sustainability Reporting Directive)」が発効しました。これは、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロという目標を掲げる欧州グリーンディール政策において、実効性のある開示ルールが求め... -
投資環境と金融市場の見通し(124)
【Ⅰ.2023年の総括・回顧】 景気 世界景気は、中央銀行によるインフレ抑制の為の政策金利の引き上げと、アフターコロナ需要の一巡により、今年後半に景気後退局面(特に米国)に入るとの予想が多かったが、意外に堅調に推移した。 足元ではユーロ圏が... -
企業の先見性に投資する
2023年11月、プラスチックごみによる汚染の根絶をめざす国際プラスチック条約の制定に向けて、国際プラスチック条約企業連合が日本でも国内10社で発足しました。 国際プラスチック条約企業連合は、2022年9月にサーキュラーエコノミーを推進するエレン・マ... -
投資環境と金融市場の見通し(123)
【Ⅰ.要約】 景気・物価・金融政策 物価上昇モーメンタムが鈍化し、中央銀行による金融引き締めは様子見段階に。 物価上昇はピークアウトしたが水準自体はまだ高い。FRB、ECBの当面の金融政策の基本的なスタンスは“中立”“是々非々” 10月開催のFR... -
NSR(National Social Responsibility)とCSR
当社では以前より、企業に社会的責任(CSR)があるように国家にも社会的責任(NSR)があり、世界では国債のESG評価が行われていることに注目してきました。その際、国債のESG評価は主に政府の政策レベルのチェックにとどまっていましたが、今後はより詳細... -
投資環境と金融市場の見通し(122)
【Ⅰ.要約】 景気・物価・金融政策 世界景気には下押し圧力が強まる。 中国(不動産危機)・欧州(地政学リスク)のモーメンタム鈍化 ロシア vs ウクライナ戦争、中東紛争による資源価格高騰リスク 高インフレ抑制の為の政策金利高止まりの影響(住宅投資... -
“バブル”に投資するということ
日本における“バブル”と言えば、1990年代前半に崩壊した「バブル景気」が思い浮かびますが、同じ頃、もう一つの“バブル”が注目を集め始めました。それが、ウォーターのバブル「ウルトラファインバブル」です。これは、直径が1000分の1ミリ以下の微泡のこと... -
投資環境と金融市場の見通し(121)
【Ⅰ.要約】 景気・物価・金融政策 原油・ガソリン価格の上昇に加えて賃金上昇圧力により、足元のインフレは強含みに。物価の上振れリスクが意識され、中央銀行による金融引き締めの延長・再開の動きが見られる。FRB、カナダ中銀、スェーデン中銀、ノル... -
若者の金融リテラシーを高める
世界中の中学生や高校生を対象にした科学技術に関する国際大会「国際科学オリンピック(International Science Olympiad)」をご存じでしょうか。15の学科技術に関する大会がありますが、最も有名なものは1959年に初めて開催された「国際数学オリンピック... -
投資環境と金融市場の見通し(120)
【Ⅰ.要約】 景気・物価・金融政策 米国の景気見通しは、「リセッション(景気後退)」から「ソフトランディング」への期待にシフトして、短期的に目まぐるしく振れている。足元では金利上昇と消費減退による悲観的観測が強まっている。 中国の景気と不動...