レポート– Report –
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クライアントは地球?
最近、法律家、会計士など自分の専門性でサステナビリティに貢献するという世界的な潮流があります。 例えば、「ClientEarth(クライアントアース)」は、環境問題を専門に扱う法律事務所です。「法律的なアクションで、グリーンな未来を」「法律は強力な... -
国家の社会的責任が評価される時
国債が2010年のユーロ危機を機に、かつてのような安全資産でなくなり、信用度を測る需要が高まっていることから、国の社会的な責任を評価しようという動きが広がっています。 そうした流れの一つとして、世界銀行は2019年10月、CO2排出量や人口の増減、男... -
スポーツとサステナビリティ
11月2日、日本で開催されたラグビーワールドカップが閉幕しました。今大会では、日本チームが初の決勝リーグ進出を果たし、大変な盛り上がりを見せました。また、多様なバックグラウンドを持つ日本選手が“ONE TEAM”として団結し、あのような快挙を成し遂げ... -
「地球の流れ」と「金融の流れ」
近年、地球温暖化など気候変動の問題に、地球全体の「流れ」が関与しているという仮説が、アメリカの気候変動研究機関Woods Hole Research Centerより提唱されています(1)。豪雨や熱波、豪雪等、世界で発生する異常気象は様々で、中には温暖化とは逆の寒... -
グリーンはどんな緑?―グリーンボンド市場の健全な成長のために―
米議決権助言大手ISSがESGレポートの中で「グリーンボンドは玉石混交で、投資家に対して詳細な分析を示す必要がある」と指摘していますので、ご紹介しましょう。 グリーンボンドは、国際資本市場協会(ICMA)という機関が出した「グリーンボンド原則」など... -
ESGのSはサッカー?
先日、グッドバンカー社のアナリストは、あるサッカースタジアムを訪れました。緑豊かな大きな公園に隣接しており、昨年から大規模改修を実施した美しいスタジアムです。今回は、試合のない日のバックヤードツアーに参加し、日頃見られない、選手のロッカ... -
ESGで技術を見る、ということ
大阪G20サミットにて、削減目標が定められた、プラスチック汚染問題は、現在、世界的な課題となっています。メディアでも、汚染問題やプラスチックの代替品について連日報道がなされ、解決に寄与する先進技術の開発に、多くの企業がしのぎを削っています。... -
ESG格付機関を格付?―その2―
ESG格付機関の調査を「逆格付」したフランスのレポートでは、「格付機関自身のガバナンス」「評価の方法論」「調査対象企業とのコミュニケーション」「社会的に論議の的になっている問題に対するスタンス」「総合評価」の5つの大項目のもと、27のクライテ... -
ESG格付機関を格付?―その1―
フランスの大企業(SBF120構成銘柄)に対する、ESG格付機関の調査を「逆格付」したレポートが話題になっています。実施したのは、Medef(仏企業連盟)とAfep(フランス私企業協会)、Cliff(仏IR協会)、C3D(仏サステナブルデベロップメント&CSRディレク... -
国境なき時代のESG―ある日本企業をめぐる海外メディア報道から―
最近ある企業が海外の合弁相手に資金を横領されるという事件があり、さまざまに報道されています。当社では企業の事件事故案件を、毎日モニタリングしており、株価への影響の可能性を注視しています。 そのため調査員を通して海外での報道もチェックします...