2021年2月、高校生に楽しみながら金融・経済について学んでもらうためのクイズイベント「エコノミクス甲子園(全国高校生金融経済クイズ選手権)」(認定NPO法人金融知力普及協会主催)が開催されました。今年で15回目を迎えるこの大会は、全国各地で開催される地方大会を勝ち抜いた代表たちによる全国大会で、金融経済をはじめ、時事問題や貨幣にまつわるトリビアなど幅広く「お金」に関する知識を競います。今年は、新型コロナウイルスの影響により、初のオンライン開催となりました。弊社は、本大会のスポンサーとして、高校生たちの熱戦を応援しました。
大会にエントリーした参加者には、事前に学習教材が送られます。高校生たちは、それを予習して地方大会に臨みます。この地方大会を主催しているのは、全国の地方銀行です。ですから、全国大会は、それぞれの高校生チームに対し、地方銀行が工夫を凝らした動画で応援合戦を繰り広げました。その銀行のトップが登場、謹厳実直にその地方の特色や銀行の歴史を語るところあり、ユニークな振り付けの踊る銀行員あり、また高校生活を紹介したショートムービーありで、普段知ることのない地方についての知識も増えたという具合でした。
トーナメント方式ですが、過去の大会の優勝者たちが出題者として質問を出したり、この大会に出場したことが、自分の人生にどのような影響があったか、現在の仕事とどう関わっているかなどの紹介があったことも、高校生たちに将来のキャリアを考えるうえでも有益だったのではないでしょうか。
この大会の目的は、生活していく上で自分の目標を達成するために、お金や金融、経済のことをよりよく知って、人生を豊かにしてくための知識「金融知力」を、高校生たちに身につけてもらおうというものです。確かに、社会に出れば、給与や税金、保険や資産形成など、経済システムの中で人生設計を考えていかなければなりません。しかし、大学や専門学校で専攻しない限り、そのような授業を受けることも、教えてもらう機会も一律にはありません。けれども、このような大会があることで、参加者からは「これから一人立ちしていく上で必要な年金や保険の知識から世界経済に関することまで幅広く学ぶことができた」「これからの社会では、お金に関する知識を身につけて、自分のお金は自分で守らなければならないということを思い知らされた」といった声が寄せられています。
このような体験を、高校生たちに与える意義は大きいと言えます。日本の未来をつくるのは、若者です。「金融知力」を身につけた若者が増えることは、日本の金融、経済を強くしていくことにつながっていくのではないでしょうか。
参考:エコノミクス甲子園ホームページ
株式会社グッドバンカー
リサーチチーム